肥後守買いました
久しぶりの刃物ネタです。先日、昔懐かしい肥後守(ひごのかみ)を手に入れました。肥後守は私が小学生のころによく持ち歩いていた刃物で、これで鉛筆を削ったり工作をしたり誤って手を切ったりと、刃物の扱い方を学び、大変よく活躍した?刃物です。
昔は文具店や金物屋さんで2~300円くらいだったと思いますが、先日、ネットで見かけて懐かしく思い、2本購入してみました。1本500円程。
メーカーは永尾駒(カネコマ)製作所製 鋼割込・黒鞘・大100mmです。軟鉄に鋼を割り込む手法で造られておりますが、鋼は比較的安価なSK鋼です。
昔は紙箱に入っていたんですが、今はビニールパッケージです。
この感触といい、油の臭いといい、非常に懐かしい。
ブレードの感じもそのまんま。
肥後守は安いだけあって当たりハズレがあるので、手にとって見比べられるのなら形の整ったものを購入しますが、今回は通販での購入なので相手まかせです。
上の二本は一見同じに見えますが、よく見ると左のブレードが若干細めになっています。グラインダーで削りすぎなんだよな~…
本割込と打刻されてますが、左はその文字も消えかかっています。削りすぎなんだよな~…
形を整えるために削ったグラインダーの跡がくっきりです。
チキリと呼ばれる部分です。肥後守はロックがありませんので、この部分を親指で押さえて使用します。
指が痛くならないように平べったく叩かれており、右側はきれいな丸になっていますが、左側は中途半端な形です。職人さんは毎日こればっかり造っているんだから、もうちょっと品質が安定してもいいと思うんですけどね。
鋼入りなのでよく切れますが、研ぎを入れるとすごく切れる刃物になります。次回はいろいろと手直ししながら楽しみたいと思います。
つづき
肥後守(改)
肥後守鏡面仕上げ
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